印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |


野菜たちの個性や魅力を探り、特性を生かしたおいしい食べ方を見つけよう!

HOME > 料理レシピ > トマト

フレッシュなトマトを使って冷たいパスタを作ってみました。フルーツトマトが最適ですが、
今回はフルーツトマトのような味わいの中玉トマト「レッドオーレ」を使いました。

フレッシュトマトの冷製パスタ

btn_a_o_383_115Y.png

rc0026-1.jpg

材料(2人分)

・パスタ(リングイネ) 140g
・中玉トマト(レッドオーレ) 6個
<ソース>
・オリーブオイル 60cc
・赤ワインビネガー 大さじ1
・塩 小さじ1/2
・砂糖 小さじ1/2
・こしょう 少々
・イタリアンパセリみじん切り 適宜

※フルーツトマトまたは味の濃厚な中玉トマトを使うのがおすすめです。
※パスタはソースのからみやすい平打ち麺リングイネ(乾麺)を使いました。

作り方

1 菜の花は塩少々を加えた熱湯で下茹でし(30秒くらい)水気を切っておく

2 たっぷりの湯に塩を加え(水の量の約1%)パスタを入れて茹で始める

3 フライパンにオリーブオイルとにんにくのみじん切り、半分に割った
  赤とうがらし、アンチョビを入れて弱火にかけ香りを出す

4 3に菜の花を加えて炒め、茹であがったパスタを加えてあえる。
  こしょうと茹で汁少々で味をととのえる

※パスタは細めのものが合いますが1.6mmくらいでもOK。茹で時間はパスタメーカーの
 指定に合わせてください
※菜の花はパスタといっしょに茹でると手軽。パスタの茹であがり少し前に鍋に菜の花を
 投入します

トマトのソルベ

btn_a_o_383_115Y.png

rc0026-2.jpg

材料(2人分)

・中玉トマト(レッドオーレ)
 7個(約300g)
・砂糖 80g
・レモン汁 小さじ4
・卵白 小さじ1/2

作り方

1 トマトは皮を湯むきしてミキサーにかける

2 1のトマトをボウルに入れて砂糖、レモン汁、卵白を加えてよく混ぜ合わせる

3 2を容器に入れ冷凍庫で半日冷やし固める(途中で2、3回取り出しかき混ぜる)

※いただくときにオリーブオイルや塩を振ってもおいしくいただけます
※途中でかき混ぜることでソルベが滑らかになります

ひとこと

トマトに味がなくなった、と感じ始めたのはいつ頃のことだったでしょうか。気がついてみれば薄くて水っぽいのが当たり前になって久しかったと思います。それでも最近はさまざまな種類のトマトが店頭に並び、枝付きの(いい意味で)青臭いトマトもあり、そういうトマトに出会うとこれこそトマト!と思います。一方最近の懸念は、おいしいけれど値段が高いこと。研究を重ねて作りあげたトマトが高級になるのはわかりますが、高価なトマトをばんばん料理に使うのはやはりふところが痛い。
そういうわけで、今回はフルーツトマトを調理するのは見送り、かわりにレッドオーレというトマトを使ってみました。フルーツトマトに負けないトマトだと思います。

レッドオーレ

rc0026-3.jpgグラナパダーノはちょっと不遇なチーズ。有名なイタリア・チーズといえばパルミジャーノ・レッジャーノですが、割安なためかその代用品として扱われることが多く、しかもあまり知られていません。グラナパダーノはイタリア北部、ポー川流域で生産されるハードチーズで原料は牛乳。グラナ=粒状の、パダーノ=ポー川流域の平地の意で、もとはこの地域一帯で生産されるチーズの総称であったものが製法の違いなどによりパルミジャーノと分けられたのだとか。パルミジャーノより熟成期間が短いため塩分濃度はやや低め。ほどよいコクとしっとり感があり、パスタ、ピザ、グラタン、リゾットなど様々な料理に活躍します。もちろんワインのつまみにも。
レッドオーレはピンポン玉大の中玉トマト。溌剌とした果肉は甘くてフルーツトマトのよう。はじめてこのトマトに出会ったときは、トマトらしい青い香りに驚きました。酸味は少なめですが、生でも調理しても(もちろん価格的にも)楽しめるトマトです。果皮はやや硬めなので調理する際皮が気になるなら湯むきして。ちなみにこのトマトシリーズには黄色のイエローオーレやオレンジオーレというのもあるようです。

リングイネ

rc0026-4.jpgパスタを作るとき、麺の太さや形状を選ぶのは結構大切です。今回、冷たいパスタにはどんな麺が合うのだろうと、まずは冷製向きといわれる細いスパゲティ(1.4mm)で作ってみました。ところが、水切りが不十分だったのか茹ですぎだったのか、かなり水っぽくなってしまいました。そこでソースがからみやすい平たい麺がよいのでは、とリングイネを使ってみることに。リングイネは断面が楕円形のロングパスタ。その形状からスパゲティと平打ち麺の両方が楽しめるといわれています。濃厚なソースに合うとされますが、案外今回のトマトの冷製パスタにも合っていたと思います。

※写真は一般的なスパゲティ1.6mm(左)と1.4mm(右)とリングイネ(中央)