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野菜たちの個性や魅力を探り、特性を生かしたおいしい食べ方を見つけよう!

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フルーティファースト

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つんと先の尖った小ぶりでキュートな形のトマトを発見!おいしそうな姿に惹かれて早速試してみることにしました。(2013/05/06作成)

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品目:トマト tomato
植物学上の分類:ナス科トマト属
原産地:中南米
品種:フルーティファースト(高島トマト)
主な産地:長崎県高島
出回り期:2~5月

ファーストというトマトは、桃太郎が全盛となる以前にアメリカから導入された品種。つんと尖った形でゼリー質が少なく皮や果肉はやや硬め。しっかりとしたジューシーな食感と味が濃いのが特徴です。
現在、生産量は少なくなっていますが、そのファーストを小ぶりにしたもので、長崎県高島で栽培されているのがフルーティファースト(高島トマト)です。やせた土壌で最低限の肥料と水で栽培するという農法によって栽培し、それによってうまみや甘みが引き出されているのだとか。小さいけれども濃厚な味で、甘みと酸味のバランスのよいトマトです。絞り出したホイップクリームのような形やあざやかな色など見た目も楽しめるトマト。フルーツがわりにそのままパクッといただくのがおすすめ。もちろんサラダや、フレッシュなままパスタと和える冷製パスタなども合いそうです。
中南米原産のトマトは有史以前から食用とされていたという歴史の古い野菜。日本へは江戸時代に観賞用として伝わったといわれていますが、戦後の食の欧米化に伴って普及、今では毎日の食卓に欠かせない野菜のひとつとなりました。種類も豊富で、店頭でこれほど多様な種類が並んでいる野菜も少ないのではと思います。お気に入りのトマトを見つけて、いろいろな食べ方を楽しんでみてください。

●主な栄養素

トマトの赤い色は色素のリコピン。抗酸化作用があり、生活習慣病の予防に役立つといわれています。ビタミンCやβカロテン、カリウムなども豊富です。

●保存方法

ポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存し、なるべく早めに食べ切りましょう。熟しすぎたトマトを冷凍して保存しておくこともできます。流水にあてて皮をむき、そのまま加熱調理に使えます。

●ひとこと

「高島トマト」は長崎県高島町で生産されているトマト。高島町は長崎港から船で30分程度の小さな島で、かつては石炭産業で栄えた島だったのだそうです。地域振興策としてトマトの栽培を始めたようですが、なぜトマトだったのか? 現在はネットや都内の百貨店などでも販売されており、5月中旬くらいまで出回るようです。何といっても形が特徴的。こんな個性的なトマトが、ほかにもいろいろあるのかもしれません。

☆トマトの色

最近は黄色やオレンジ色のトマトも出回っていますが、トマトの色といえばやはり赤でしょう!でも実は、一様に赤と思えるトマトはピンク系と赤系に大別されます。ピンク系は果実がピンクであり日本で主流の「桃太郎」に代表されます。一方赤系は果実が濃い赤やオレンジのトマトでサンマルツアーノ種などがあります。世界の主流は赤系ですが、日本ではケチャップなど加工用として使われてきました。さて、日常に食べているトマトはピンクか赤か。ちょっと難しいのですが皮をむいてみると…。皮が透明なのがピンク系、オレンジ色っぽい色を含んでいるのが赤系、と見分けられるようです。

☆フルーツトマト

すっかり人気が定着したフルーツトマトといわれるトマト。品種ではなく、特別な栽培方法で栽培された高糖度のトマトのことをいいます。著名なものとしては徳谷トマト(高知県)、塩トマト(熊本県)などがあります。果実は小さめでフルーツ並みの糖度があり、シュガートマトなどとも呼ばれます。