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野菜たちの個性や魅力を探り、特性を生かしたおいしい食べ方を見つけよう!

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青首だいこん

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立派な葉付きのだいこんを見つけました。だいこんの葉は栄養たっぷりといわれるものの葉が全部付いたものってなかなかお目にかかれません。この機会にまるごといただきましょう、ということで今回は栃木県産の青首だいこんをピックアップしました。
(2011/11/27作成)

名称:青首だいこん Japanese radish
分類:アブラナ科ダイコン属
原産地:地中海沿岸、華南高地、中央アジアなど諸説あり(定説なし)
主な産地:全国
出回り期:通年

野菜としてのだいこんの歴史は古く古代エジプトですでに栽培されていたといわれています。
日本のだいこんは中国から渡来し各地に広がりました。
春の七草のひとつ「すずしろ」として親しまれ、「だいこん」の名で呼ばれるようになったのは室町時代以降だとか。
各地で風土に適した品種が栽培されてきましたが、最近では根の上部が淡緑色の青首だいこんが主流。愛知県春日井郡宮重の青首宮重を中心に育成された品種で甘みに富み、柔らかくみずみずしい食感が特徴です。
葉っぱも皮も食べられて、鍋物、煮物、漬物、おろし、サラダなどあらゆる料理で活躍してくれます。

●栄養素

根の部分にはビタミンCや、消化を助けるデンプン分解酵素アミラーゼが多く含まれています。つきたてのお餅に醤油をかけただいこんおろしをまぶして食べるからみ餅などはちゃんと理屈があるんですね。葉の部分はビタミンC、カロテン、カルシウム、食物繊維などが豊富です。

●保存方法

葉を切り落とし、根は切り口をラップで包んで冷蔵庫の野菜室で保存します。葉はすぐにしなびてしまうので茹でて冷蔵、または冷凍保存を。できればその日のうちに炒めるなどして食べるのがおすすめです。

●ひとこと

一本買っても食べきれそうにない、と半カットを買うことが多いかもしれないだいこん。でも新鮮で姿の美しいだいこんに出会うとやっぱりまるごとほしくなります。そこでふたり暮らし(またはひとり暮らし)でもだいこん一本使いきれそうなだいこんづくしのレシピを考えてみました。

☆栃木県のだいこん

全国各地で生産されているだいこんですが、今回購入したのは栃木県産でした。栃木のだいこんは那須塩原市や鹿沼市、日光市などで多く生産されています。標高が高く昼と夜の温度差が大きいため、水分を多く含んだきめ細かなだいこんになるそうです。

☆だいこんいろいろ

たくあんなどに多く用いられるのは白首だいこん。みの早生、練馬、中膨れで大型の三浦などがあります。大きな球形の聖護院だいこんは伝統的な京野菜ですね。きめ細かな肉質で煮崩れしないので煮物やふろふきに適しています。20kgを超えるものもあるという鹿児島県の桜島だいこんは世界最大のだいこんだそうです。