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野菜たちの個性や魅力を探り、特性を生かしたおいしい食べ方を見つけよう!

HOME > 料理レシピ > パイナップルとパパイア

パイナップルと豚肉のシンプルな酢豚。生のパイナップルを使うのがポイントです。

酢豚

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※ここではもも肉、ロースが混在したカレー用
 カットの肉を使用しました。
 もも肉ブロック、ロースなら2cm角にカット
 して使います

材料(2人分)

・豚肉(カレー用)※ 200g
・新たまねぎ(小) 1個
・パイナップル 1/4個(正味170g)
<肉の下味調味料>
・酒 大さじ1
・しょうゆ 大さじ1
・塩・ごま油 少々
・小麦粉(まぶす) 適量
<タレ>
・酢 大さじ1+2/3(25ml)
・水 大さじ1+2/3(25ml)
・ケチャップ 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・しょうゆ 小さじ1
・水とき片栗粉(片栗粉 大さじ1、水 大さじ2)

作り方

1 豚肉(ブロックを使う場合は2cm角にカット)をボウルに入れ下味調味料をまぶす

2 たまねぎは細めの櫛形に切り、パイナップルは芯と皮の部分を切り落として
  一口大の大きさに切る。鍋に湯を沸かし少々の油を落としてたまねぎ、
  パイナップルをさっと湯通しする

3 フライパンにサラダ油を熱し、小麦粉をまぶした豚肉を入れて全体に焦げ目が
  つくまで転がしながら焼く

4 豚肉に焦げ目がついたら2の野菜を加えて炒め混ぜ、タレを加えて蓋をし、火を
  弱めて1~2分蒸し煮する(※)

5 水溶き片栗粉を加えてとろみをだす
※豚肉を油で揚げないので、大きめに切った場合はやや長めに火を通します

トロピカル・サングリア

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材料(2人分)

・パイナップル 1/4個
・パパイア 1/2個
・レモン(スライス) 1/2個分
・バナナ 1本
・ランブルスコ(※) 200ml
・ジンジャエール 100ml
・レモンジュース 10cc
※ランブルスコはイタリア・エミリア・ロマーニャ州の天然弱発泡性の赤ワインです。ランブルスコ種(レッジョ、モデナ周辺のポー川流域で作られるブドウ品種)から作られ、甘口、辛口タイプ共にあります。ここで選んだのは甘口タイプ(アマービレ)。アルコール度数約8度と低めです。

作り方

1 パイナップルは芯と皮を切り落として小さめの一口大に切る。パパイアは種を
  とり皮をむいて同様に切る。バナナは輪切り、レモンは半分を薄くスライスし、
  残り半分からレモンジュースを絞る

2 ボウルにカットしたフルーツを入れ、ランブルスコ、ジンジャエール、レモン
  ジュースを静かに注ぎ入れ、軽くかきまぜる

3 フルーツごとグラスにとり分けていただく

※ぶどうジュースのようなワインを使いました。ピザやハンバーガーのようなカジュアルな
 ランチにおすすめです。時間がたつと炭酸はとんでしまいますが、代わりに
 フルーツの香りと風味がワインに移ってなんとも芳しいお酒になってきます。
 サングリアの量が少なくなったら適宜ワインやジンジャエールを注ぎ足して。
 分量は適当でOK。カシスリキュールを少量加えるとぐっと深みのある味になります。
 もちろん、フルーツも一緒にいただきますので、サーブするときは忘れずに
 スプーンを添えて。

パパイアのムースカレー

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ピリ辛だけれどほんのり甘いフルーツカレー。
ふんわりとした不思議な食感になりました。

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※ブロッコリーの茎のかわりにキャベツの芯や
 セロリを使ってもよいと思います。
 普段なら捨ててしまうような野菜の部分が結構
 味に奥行きを出してくれます

材料(2~4人分)

・鶏もも肉 1枚(約200g)
・パパイア 1/2個(正味300g)
・たまねぎ 1個
・にんじん 1/2個
・ブロッコリーの茎(※) 適量
・バター 20g
・ブイヨン 1個(水300ml)
・にんにく(すりおろす) 1片
・しょうが(すりおろす) 1かけ
・カレー粉 大さじ2~3(辛さのお好みで)
・オリーブオイル 大さじ2
・ココナツミルク(粉末60gを湯150mlでとく) 200ml
・ローレル 1枚
・パセリ(乾燥パセリ) 少々
<鶏肉の下味調味料>
・塩・こしょう 少々
・カレー粉 少々
・ヨーグルト 大さじ1程度

作り方

1 たまねぎ、にんじん、ブロッコリーの茎はみじん切りにし、小鍋にバターと
  ブイヨン、水、ローレルとともに入れて蓋をし、20~30分弱火で蒸し煮する。
  材料が煮えてかさが減ってきたら火をとめ粗熱をとる

2 鶏もも肉は一口大の大きさに切ってボウルに入れ下味調味料を加えてなじませ
  ておく

3 パパイアは半分(1/4個)を一口大に切り、残りは細かく刻んで粗熱のとれた
  1と一緒にミキサーに入れ、ピューレ状にして鍋にあける

4 フライパンに少量のオリーブオイルとにんにく、しょうがを入れて火にかけ、
  香りが出たら2の鶏肉を、皮を下にして強めの中火で焼く。焼き色がついたら
  ひっくり返し同様に焼く

5 鍋に4の鶏肉を移し、フライパンに残りのオリーブオイルとカレー粉を加えて
  ペースト状になるまで炒め、湯でといたココナツミルクを加える

6 5のカレールーとパパイア(一口大に切ったもの)を鍋に加えて火にかけ、
  弱火で5~10分煮る。味を見て、塩・こしょうで調整する。ごはんとカレーを
  器に盛り、パセリをふりかける

パパイアジュース

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まったりとした甘さが
起き抜けの体にやさしく馴染みます。

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材料(2人分)

・パパイア 1/4個(正味150g)
・牛乳 200ml
・ヨーグルト(※) 大さじ2
・はちみつ 大さじ1
・シナモンパウダー お好みで
※ヨーグルトは甘みのないタイプを使用しています

作り方

1 パパイアは種をとり、皮をむいて一口大に切る

2 ミキサーにパパイア、牛乳、ヨーグルト、はちみつを入れ攪拌する

3 グラスに注ぎ、お好みでシナモンパウダーを振りかける

ひとこと

パパイアのカレー。作るのにあたり考えたのは、(1)素材の味を短時間で一体化させたい、(2)パパイアを普段のカレーに加えただけでは芸がない、という2点でした。そこで試してみたのが具材をまるごとピューレにしてしまうという方法。できてみると確かにカレーですが、何だか不思議な食感。ルーのふわふわとした感じがまるでムースなのです。想定していたカレーとは違う。しかし、これも実験(!)の醍醐味と思い掲載決定しました。勇気のある方、お試しください。
今回のレシピは4品。でもこれだけ作って使ったのはパパイア、パイナップル各1個(どちらも中型)。案外楽しめるものです。

サングリア

サングリアとはスペインのフルーツポンチだと思っていました。調べてみると、フルーツを赤ワインに一晩漬け込み、冷たいソーダやジュースで割って飲むアンダルシア地方の「飲み物」なのだとか。安ワインがおいしくなるそうですが、漬け込んだフルーツは渋くなるため食べないという……。なんて勿体ない!そこで、フルーツも一緒に、しかも一晩待たずに即楽しめるレシピを考えました。ランブルスコは珍しい微発泡性赤ワイン。ジュース感覚で飲めて、風味も春にピッタリです。また、「キティ」というカクテルがあるように赤ワインとジンジャエールの相性も悪くありません。というわけで作ってみたところ、ぐいぐい杯を開けてしまいました。皆様も休日にぜひ。

フルーツを食べる贅沢

パスタに使ったアンチョビの残りで「じゃがいもアンチョビ炒め」を作ってみました。ビールや白ワイン、日本酒にも合います。
【材料】
じゃがいも4~5個、アンチョビ3~4枚、にんにくみじん切り少々、オリーブ油大1~2、パセリ少々(みじん切りまたは市販の乾燥パセリ)
【作り方】
じゃがいもは一口大に切り塩茹でする。フライパンにオリーブ油、みじん切りにんにく、アンチョビを入れて熱し、香りが出たらじゃがいもを加えて少し焦げ目がつくくらいに炒める。こしょうをふり、器に持ってパセリをふりかける
果物は都市生活者にとって大変贅沢な食べ物だと思います。かつて生り木のある家で育った者には、びわ、柿、いちじく、梅などは買うものではなかったし、近くの農家さんから軽トラ一杯(大げさ)の不揃いいちごをいただいたりして朝から晩まで家中にジャムの匂いが漂っていたことなどを思い出すにつけ、失われた幸せが身にしみます。柿1つ、りんご1個のなんと高価なこと!日本人(成人)の果物の一日当たり目標摂取量は150~200gとのことですが(厚生労働省「日本人の食事摂取基準」)、なかなか毎日食べられるものではありません。輸入パイナップルも自分には高級品。料理に使うなんて本当は恐れ多い。それでも近頃ずいぶん果物の値段がこなれてきました。その良し悪しはともかく、果物をもっと日常に楽しめる環境になるとよいですね。

ワインの甘口・辛口

イタリアワインの風味によるタイプ分類を記しました。ワインを選ぶときのご参考に。
■辛口 
Secco/Asciutto
セッコ/アシュット
(残糖分0~4g/l)
■中辛口
Abbocato/Semi-secco
アッポカート/セミ・セッコ
(残糖分4~12g/l)
■中甘口
Amabile アマービレ
(残糖分12~50g/l)
■甘口
Dolce ドルチェ
(残糖分50g/l以上)
参考:
 世界のワインハンドブック
 (池田書店)